Concept
教育を支援するスペシャリストをめざす
教育支援系(課程)の目的
日本の社会や教育は、今、大きな変革期を迎えています。情報化、グローバル化が進む現代社会の中で、教育の課題も複雑化・多様化しています。こうした中で、学校と社会が一体となって教育をすすめていくために、教育マインドと様々な専門性を持つスペシャリストが連携しつつ、教育の営みを幅広く支援していく必要があります。
教育支援課程は、変革期の真っただ中にある教育現場のさまざまなニーズに応えうる人材の育成を目指しています。教育の基礎知識と教育支援の専門知識、さらに協働する力やネットワークを形成する力を習得することを通じて、学校の外部にあって学校現場と協働し、様々な現代的教育課題の解決を支援する意欲と能力を備え、自ら考え行動できる教育支援職を養成することを目的にしています。
東京学芸大学ならではのポイント
教育支援とは、学習者(子どもなど)を支援する場合と教育者を支援する場合の2つを含みます。学びに関わるさまざまな人々へ働きかけ、補助したり、連携したり、協働したりして、教育活動の質を維持・改善する一連の活動を指します。新しい時代の教育は、連携と協働がキーワードです。子どもを地域・社会全体で育むこと、教育を通した地方創生や地域づくり、教育を支える市民と専門職の育成などといったすべてのことがらに、教育支援は関わります。
東京学芸大学の教育支援課程は、全国の教員養成系大学・学部に先駆けて初めて設置された、次世代の教育と社会を担う人材養成をめざす課程です。本課程では、学校と連携し協働して教育にたずさわる教育支援職を育てるため、それぞれ学びたい領域や高めたい専門性に応じて、生涯学習、カウンセリング、ソーシャルワーク、多文化共生教育、情報教育、表現教育、生涯スポーツの7コースを設置しました。卒業後、めざす仕事について詳しく知りたい方は、各コースのページをご覧ください。
カリキュラムの特色
それぞれのコースの特色に応じた専門的な学びとともに、教育支援人材として教育の基礎理論と教育支援の専門知識、ならびにチームアプローチ力・協働力・ネットワーク力などの習得を目指したカリキュラムが組まれています。
課程共通科目の「教育支援概論」「教育支援演習」では、教育支援の基礎的な知識の獲得と、チームアプローチ力を育成します。また、様々な教育現場をフィールドにして高度な実践力を身につけるために、コース別選択必修科目として、フィールド系科目が開設されていることも特色のひとつです。さらには、「教育コラボレーション演習」「教育ネットワーク演習」「教育マネジメント演習」など、具体的な教育課題にチームで能動的に取り組み、解決に向けて考えを深め、活動することを通して学ぶ科目も用意されています。
めざす仕事
将来、学校や地域、教育行政、教育関連企業、教育関連非営利組織等の場で教育支援人材として活躍することを期待しています。例えば、子どもや学校を支えるカウンセラーやソーシャルワーカー、生涯学習・社会教育施設職員、教育情報システムの開発者、多文化共生教育に関わる教育支援職員、劇場やイベントなど芸術表現活動に関するスタッフ、スポーツ指導者・関連団体職員、教育・研修関連の民間企業スタッフなどです。
詳しくは、各コースのページを参照してください。







Future
取得可能な教員免許状
コース | サブコース | 取得可能な免許状 |
生涯学習 | 生涯学習 | |
文化遺産教育 | ||
カウンセリング | ||
ソーシャルワーク | ||
多文化共生教育 | 多言語多文化 | 中学校教諭一種免許状(英語) 高等学校教諭一種免許状(英語) |
地域研究 | 中学校教諭一種免許状(社会) 高等学校教諭一種免許状(地理歴史) 高等学校教諭一種免許状(公民) |
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情報教育 | 高等学校教諭一種免許状(情報) | |
表現教育 | ||
生涯スポーツ | 中学校教諭一種免許状(保健体育) 高等学校教諭一種免許状(保健体育) |
取得可能な資格
取得可能な資格 | 備考 |
司書教諭 | 教育職員免許状の取得が必要 |
司書 | |
社会教育主事 | |
学芸員 | |
社会福祉士 | ソーシャルワークコースの学生のみ取得可能 「社会福祉士」国家試験受験資格取得 |
スクールソーシャルワーカ | 社会福祉士の資格取得も必要 |